自分を苦しめている“恥”の感覚を手放すために。

●アダルトチルドレンの隠された秘密、「恥」の感覚とは?
アダルトチルドレン(以下ACと称す)とは、子供の頃に受けた心の傷が癒えぬままに大人へと成長した人たちの事です。その傷は主に家庭環境で受けた傷と言ってよいでしょう。その相手は親であることが多いのですが、兄弟や姉妹、あるいは祖父母、叔父や叔母から受けることもあります。
それでは心が傷つく家族環境とはどのようなものでしょうか?一言でいうなら機能不全家族ということになります。親がアルコール依存症であったり、夫婦関係が悪くいつも喧嘩していたり、あるいはDVが行われていたり、子供に対する、身体、心理面での虐待が行われていたりと。そのような家庭は経済面においても不安定なことが多く見られます。
自分の家庭しか知らないうちはそれが当たり前のように感じていても、友達の家に遊びに行って自分の家族と全く違ってちゃんとしていたり(この表現がしっくりくるのではないでしょうか)すると“恥”の感覚が生じます。自分の家は恥ずかしい、人に知られたくない、との思いに。学校で教師が尊敬できる人物は?などとの質問に“お父さん”などとの答えが返ってくると身につまされる思いをした方もACの方には多いのではないでしょうか?親兄弟から受けた性暴力なども、誰にも言えずに苦しんできた思いとしては最たるものといっても過言ではないかもしれません。そして、それは自分自身の恥の感覚とも重なっていくのです。
また、アダルトチルドレンの方はその心の傷の痛みがゆえに、家庭以外でも過酷な人生をたどってきた方が多いのです。その人生の中で誰にも言えずに一人で抱えてきた苦しみはいっぱいあるのではないでしょうか。その中には生きづらさ故にアルコール等に依存せざるを得ずに生きてこられた方もいらっしゃるかもしれません。依存症などは理解の無い世間からはスティグマ(偏見・差別)の対象として見られる事もあり得ます。このようにACの方は一人で秘密にしている“恥”の感覚に苦しめられ、それが自己肯定感の成長を押さえつけてきた大きな要因ともなっているのです。そしてそれは成長した今現在も変わりはないのです。
詳しくは→※アダルトチルドレン ※依存症
●秘密がもたらす弊害。
このような“恥”の感覚から生じる弊害とはどのようなものでしょうか?それはありのままの自分を大切に想える気持ち、自尊心を著しく損なうことにあります。家の事が他人に知れると馬鹿にされるのではないか?見下されるのではないか?とそのようなことがないようにコントロールしようとします。つかなくていいような嘘をつかざるを得ないこともあるかもしれません。嘘は嘘を呼びます。そのうちに自分でも真実が何なのか、自分が何者なのか、わからなくなってしまうかもしれません。それは地に足がついていないような感覚となり、やがては神経症へと発展してしまうことにもなりかねません。そして、罪悪感も。自分の不幸な運命を呪って、それが恨み、怒り、孤立へとつながっていくかもしれないのです。
●“秘密”の苦しみを手放していくために。ウェッピーカウンセリングルーム日野・東京での取り組み。
この様な苦しみを抱えた方に必要なのは、何を話しても決して否定されたり、馬鹿にされたりしない安全な場所と相手なのです。ウェッピーカウンセリングルーム日野・東京のカウンセラーはACとして過酷な環境の中を生き抜き、乗り越えてきた経験を持ちます。カウンセラーとして秘密を厳守することは当然として、AC当事者としてクライエントの方の気持ちに共感し、その苦しみを分かち合わせていただくことが出来ます。カウンセリングを重ねていく中で、信頼関係が構築されると共に、墓場まで持っていきたいと思っていたような、苦しい話をしてみたくなるタイミングが訪れることでしょう。
このように、語る事、対話を中心とした心理療法が来談者中心療法、ナラティブセラピーなどと言われるものです。語ることで、それまで秘密にしていた恥の感覚が、逆にその逆境の中を必死に生き抜いてきた自分への自尊感情へと変化していくのです。その中で多くの新しい気づきが得られることでしょう。過去は過去のものとして、今を、そして未来を生きていけるようになるのです。
詳しくは→※来談者中心療法 ※ナラティブセラピー
●秘密を手放すことで得られるもの。
話していくことで、秘密を手放していくことで得られるものがたくさんあります。それを考えるにあたり、まずは秘密を手放すとともに捨てられるものを考えてみましょう。それは、自己否定感、自己嫌悪感、そして罪悪感などではないでしょうか。これらは本来不必要なものだったのです。これらの感情は、人に対しての怯えにつながり、卑屈になったり、逆に強く見せようと高圧的になったりと健康的で公平な人間関係を築くことの弊害となるのです。よく人間関係を上か下かの上下関係でしか見れない人がいますが、このよう方の本質には劣等感が潜んでいることがとても多いのです。秘密=恥=劣等感の図式と言っても良いかもしれませんね。これらを手放すことで得られるもの、それは何でしょうか?それは、自尊心(自己肯定感)・健全な自己愛、つまり、ありのままの自分で良いと思える自信・安心感などではないでしょうか。それが育ち始めると人間関係がどのように変わっていくでしょう?困った時に助けを求められる、不必要なまでに相手の世話をしない、相手が助けを求めてきたときに手を差し伸べられる、好きなものは好きと言える、NOと言える、傷つけられた時には正当に怒りを表現できる、など、健康的で親密な人間関係の構築へとつながっていくのではないでしょうか。
●ありのままの自分を受け容れ、自分らしく自由に生きていくために!共にアダルトチルドレンからの回復の道を歩んでいきませんか。
いかがでしょう?自分もACではないか?そこまでは思わなくても、人に対してつい気を使いすぎてしまう。思ったことを伝えられない。人の事が気になって疲れるなど、人間関係でお悩みの方や生きづらさを感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お気軽にお問合わせやご相談の連絡をいただけたらと思います。ウェッピーカウンセリングルーム日野・東京では、ここにご紹介した心理療法の他にも、弁証法的行動療法(DBT)など、生き方の癖や傷ついた感情への癒しのワークなど、ACの方を始めとした傷ついた心に向けた癒しと受容のカウンセリングをご提供しております。あなたの傷が癒され、あなたらしい、自由な生き方を選択するための一助になれましたら幸いです。あなたの心が癒されますように。
詳しくは→弁証法的行動療法(DBT)
