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同調圧力と言う言葉をご存じでしょうか。周囲の人々と同じことを求められる空気、圧力のことです。集団の中で発生しやすく、和を大切にするような日本的な文化の中で発生しやすいと考えられます。逆に言うと、個性が強い人は敬遠されるという文化です。そのような集団の中にいると、嫌われて仲間外れにされやしないかとの恐怖も存在します。恐怖には必然的にストレスが付きまといます。そのストレスを解消するために行われるいじめがスケープゴートと呼ばれるものです。言葉や暴力での攻撃や嫌がらせもあれば、皆で無視するというものもあります。人間は人と交流して生きるという本能があるので、実はこの無視、というのが一番精神的に答えるのです。
少し、周囲と違っているように見える、空気が読めないなどの理由で、スケープゴートの対象にされる可能性はあります。それは本人の個性や特性で自分に責任は無くても、周囲からはさも自分が悪いように精神的に追い込まれていきます。自尊心は傷つき、人が信じられなくなり、対人恐怖症になることも。スケープゴートの対象者が不登校や転校していなくなっても、集団のストレスは続き、新たなスケープゴート対象者が作り出されます。みんな自分がその対象にならないように心のどこかで怯えているのです。また、経済格差が取りざたされている昨今、親のストレスが子供にも伝わり、さらなるストレスとなって学校生活にも影響している事も考えられます。
複雑性PTSDとは、長期に渡ってストレス体験を受け続けることによって生じるPTSD(トラウマ)症状です。学校でのいじめなどもこれに該当します。人間に対する恐怖、不信、嫌悪感などが心と体の奥深くに植え付けられます。トラウマは身体反応であり、心でコントトールすることは出来ないのです。併せて劣等意識、自己否定感なども植え付けられてしまいます。複雑性PTSDは色々な感情が複雑に入り混じった症状なので、暴行や災害など短期的に受ける強いショック症状でのPTSDよりも回復が難しいとも言われています。
この複雑性PTSDの苦しみは、慢性的に生じることがほとんどで、常に身体に力が入って緊張して、頭痛、肩こり、背中の痛み、不眠などの身体症状となって現れることがあります。人と関わるのを避けたり、常に責められるのではないかと過剰に防衛行動に出たりと、心が休まる暇がありません。そのストレスから回避するためにアルコールなどに依存していくケースもとても多いのです。この複雑性PTSDの症状は、家庭内で受け続けたストレス体験で生じるアダルトチルドレン(以下ACと称す)の症状と全く一致します。ACの方も生涯にわたって人間関係で苦しみ続ける方がとても多いのです。
もちろん、いじめ問題以外にも学校での人間関係の苦しみは生じます。いじめられてはいないけど、皆の中に入っていけない。気が付いたら孤立している。教師との関係もうまくいかない。理不尽なことで注意される。学校以外でも友人が出来たとしても関係が長続きしない、友人が一人もいない、等々。それらの要因にはACとして受けた心の傷から生まれる習慣が影響している事が多いに考えられます。その根底にあるものは、やはり自己肯定感の低さ、対人不信、対人恐怖などです。また、過保護で育てられても自分の欲求を我慢できずに相手に腹を立てて、人間関係が長続きしないケースもあります。
学校や友人関係で苦しんでいる人たちにとって必要なのは、安心して話せる場です。家庭がその場と慣れればまだ良いのですが、ACの方のように、家自体が安全の場でない人にとっては安心できる場が無いに等しい事になってしまいます。また、ACの方は、親自体もACの可能性が多く、子供の悩みにどう向き合ってよいかわからずに親子ともども疲弊してしまう場合もあります。
そこで、活用していただきたいのがカウンセリングです。まず、カウンセリングではカウンセラーがクライエント(相談者)の方に安心してお話しいただくためにラ・ポール(信頼関係)を結べるように努めます。カウンセラーはクライエントの辛い経験、苦しい状態からのお話を、お気持ちに寄り添うことを心がけながら聞かせていただきます。今、直面している人間関係問題に専門的心理療法を通して、一緒に考えていきます。カウンセラーは指示はしたりはしません。ご本人が本当の自分はどうしたいのか?それをするためにはどうすればよいのか?これらのことに自ら気づいていけるようにお支えをします。そして、今直面している問題だけでなく、ACとして受けた心の傷は無いかなども丁寧に見ていき、傷があるようであればACの問題にも向き合っていきます。根本的な部分から解決の道を探し求め、歩んでいかれるサポートをさせていただきます。
また、学校問題で悩んでいるお子さんへのカウンセリング関しては、親御さんも並行してカウンセリングをお受けいただく事をお勧めします。子供と同様に親自身も悩み葛藤しているケースが多いからです。
学校を始め、人が集まる場所においては否が応でも人間関係が生じます。そして人は社会の中で生きていく存在であり、一人では生きてはいけません。人間関係が苦手で一人で過ごされている方も、孤独感や疎外感を少なからず感じていらっしゃるのではないでしょうか。生きていく上で安心感を得るためには、安心して話せる相手が一人でもよいので必要です。
学校や友人関係も含めて、人間関係で悩んだり苦しんでいる方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にお問合わせ・ご相談くさいい。当カウンセリングルームがあなたの安心の場となり、自分らしく生きていくための一助になれましたら幸いです。