母との共依存に悩むあなたへ。「自分の中の賢明な心」にゆだねてみましょう。

共依存の苦しみから、心を軽くするために。


自分の中の賢明な心にゆだねるイメージイラスト
“自分の中の賢明な心”にゆだねていく

共依存の心理的特徴とは

母親との関係が苦しく、距離を取ろうとしても不安が強くなる。離れて暮らしていても、母親のことが気になって仕方がない。電話に出ないだけで「倒れているのでは」と胸が締めつけられる。離れたい気持ちと、母を失う恐怖が同時に存在する。

 こうした状態は、母親と子供の境界が曖昧になり、互いの感情が強く影響し合う「共依存」の特徴ともいえます。

 特に母親と娘の関係では、心理的な同一化が起こりやすく、結びつきが強くなりやすい傾向があります。そのような状態を母子一体性・母子カプセルと呼ぶこともあります。

●母子の間で共依存が生まれる背景

例えば、母親が夫からのDVや孤独を経験していた場合、安心を子供に求めるようになることがあります。母親は子供を守っているようで、実は子供を心の拠り所とし、依存している状態です。

その関係が長く続くと母と子の境界がなくなり、相手の感情が自分の中に流れ込んでくるような感覚が生まれます。そうなると子供に以下のような感情が芽生える可能性があります。

・母親の期待に応えられないと強い罪悪感が湧く  

・母親を拒否したい気持ちと、失う恐怖が同時に存在する  

・離れて暮らしても母を失う不安が消えない  

・母に対する怒り、それに伴う罪悪感が繰り返し生じる  

こうした苦しみは、母と息子の関係でも生じますが、娘との関係で特に強く現れやすいものです。

●苦しみという“反応”。

母親が電話に出ないだけで「今すぐ行かないと取り返しがつかない」という強い衝動、不安に襲われることがあります。これは“弱さ”ではなく、長年の母子関係の中で身についた“反応”です。この反応はあなた自身のせいではありません。

●共依存の人が抱えやすい罪悪感について。

母親に何かあったら自分の責任だと感じてしまう。自分の生活を犠牲にしてでも母親を守らなければならないと思い込んでしまう。こうした罪悪感は、共依存の特徴のひとつです。  

しかし、本来大切なのは“あなた自身の生活と幸せ”です。それがあってこそ、健全な大人同士の関係が成り立ちます。

●苦しみに対する「自分の中の賢明な心」に尋ね、ゆだねるマインドフルネス。

強い不安や衝動に対して、有効な心理的ケアとして“自分の中の賢明な心に尋ねるマインドフルネス”の活用があります。賢明な心とは、感情的な心と理性的な心がバランスを取り戻した状態のことです。

近年、心理療法で大きな効果が認められるようになった弁証法的行動療法では、この賢明な心は胸骨の下からおへその間にある“腹部の感覚”として説明されます。研究者たちが“第二の脳”と呼ぶほど、重要な神経が集まっている領域です。この領域に存在する、共依存関係の影響を受けていない“賢明な心”にどう対処したらよいかを尋ねて、そしてゆだねていくワークです。

※弁証法的行動療法の解説ページへ

●行い方の一例として。

母親が電話に出ないとき、  

・不安  

・焦り  

・「今すぐ行かないと」

という衝動が一気に押し寄せたとします。

そのとき、ゆっくり呼吸をしながらお腹に手を当て「どう対処するのが賢明だろう」と、お腹の感覚に向けて尋ねます。答えを無理に出す必要はありません。

呼吸を続けていると、  

「今は外出中かもしれない」

「まずは自分の予定を済ませてからもう一度連絡しよう」

「必要なら福祉サービスや兄弟に相談しよう」

そのうちに折り返しの電話があるかもしれない」

いった現実的な選択肢が浮かんでくることがあります。

これは、思考で無理に感情を抑えつけるのではなく“自分の中の落ち着いた心”にアクセスする方法です。そして聞こえてきた声に自分をゆだねていくイメージです。

●当カウンセリングルームの取り組みとして。

当ルームでは“母子関係での出来事、思考、感情、行動の流れ”を客観的に見つめていき“今の母子関係で何が起きているのか”を整理していきます。

その流れで、

・思考や感情の根底に存在するものへのアプローチ

・本当の自分の気持ちへの気づき

・他の視点での考え方

・感情の浄化のワーク

などを、適宜ご相談しながら、その方のペースに合わせてご支援させていただいております。

母との関係で苦しんでいる方、母子の結びつきが強すぎて生きづらさを感じている方、自分の中の衝動や罪悪感に疲れてしまった方などは、どうか一度お気軽にご相談ください。

あなたが自分の人生を取り戻すための一歩を、ここから一緒に始められたら幸いです。