来談者中心療法

 来談者中心療法は、相談者様がカウンセラーとの対話を通して、自分の中に存在する良くなろうとする力に気づき、自らの力で問題を解決する力を身に着けていく療法です。C.R.ロジャーズによって提唱されました。

 子供の頃に、親から否定されたり威圧的態度を取られたりすると、人の顔色を伺うことが習慣となることがあります。また、過干渉(過保護)状態で育つと、自分の力で問題を解決する力が育たず人に頼らないと生きていけなくなることもあります。 

 このような状態だと、自分はどうしたいのか?何を感じているのか?など、本当の自分がわからなくなることになります。そうなると、周囲の言動に振り回され、他者からの承認を求め、他者から嫌われることを必要以上に恐れ、やがてはそのような自分に嫌気がさしてうつ状態になったり希死念慮が生じることも。

 来談者中心療法では、カウンセラーが共感的・肯定的態度で相談者様のお話をお聞きします。相談者様は、カウンセラーとの信頼関係の中でありのままを話していくことで、またカウンセラーからのフィードバックを受けることで、本当の自分に気づいていきます。そして、ありのままの自分を受けることで自己肯定感が上がり生きることに自信がついていきます。

 本当の自分に気づき、受け入れることで他者に振り回されることなく健康的な人間関係の中で、自分らしく生きられるようになることを目指していきます。相談者様はご自分のペースで、カウンセラーは伴走者となって、カウンセリングは進められていきます。ご相談・ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。