来談者中心療法―対話を通して自分の中の健康な心に気づいていく

自分の内側に、解決する力が存在することを信じて。

来談者中心療法イメージ

●来談者中心療法とはどのような心理療法なのでしょうか?

来談者中心療法Person-Centered Therapy)はアメリカの心理学者カール・ロジャースが提唱した心理療法です。クライエント(来談者)の内面に「自らが良くなっていく力」が存在するとの考えの元、クライエントを中心に据えた心理療法です。

 心理療法の内容としては、主に対話に柱を置きます。カウンセラーとの対話を通して、問題となっている原因やそれに代わる思考の発見など様々な気づきを得ることにより、自己への探求と成長を目指していきます。カウンセラーはクライエントの中の自ら解決していく力を信じて共感的態度を持って傾聴し、時にはクライエントの自己理解を深める目的で質問やフィードバックを行います。また、対話を重ねることによって信頼関係も深まり、それまで話せなかったようなことも話すことが出来るようになっていきます。

 

 このような過程を根気よく丁寧に積み重ねることによって、クライエントの内面に存在する解決していく力(レジリエンス)の目覚めが促進され問題の解決へ導かれていくのです。

●来談者中心療法はどのような方に有効なのでしょうか?

 来談者中心療法は、アダルトチルドレン複雑性PTSDなど対人関係でお悩みの方や、不安症やうつ症状など全般的な心の問題をお持ちの方に有効な心理療法です。話すことそのものにカタルシス効果(浄化作用)があるので、気持ち的にも楽になっていきます。ただし、クライエントが自ら気づいていく事に重点を置きますので、中にはもどかしく感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は認知行動療法(CBT弁証法的行動療法(DBTなどを組み合わせて行っていくとより効果が得られます。これらの療法はクライエントとカウンセラーの気づきの共同作業なので、クライエントが向き合いたくない視点を示すことがあるかもしれません。心の痛みを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、違う視点での見方が重要なポイントになり、カウンセラーはクライエントの状態を尋ねながら無理のないように進めていくように心がけています。

●来談者中心療法やカウンセリングの事を知りたい方は。

 ここまでお読みいただき、来談者中心療法を受けてみたい方やもっと詳しく知りたい方、カウンセリングに関心を持たれた方などいらっしゃいましたら、お気軽にウェッピーカウンセリングルーム日野・東京までお問合わせいただけましたら幸いです。あなたの心が癒されますように。