ご夫婦の問題に向けたカウンセリングのご案内。

夫婦カウンセリングのイラスト

 結婚した当初はお互いに愛し合っていたのに、年月が過ぎていくうちにすれ違いが生じてきて、相手の悪いところばかりが目に付くようになった。愛情が感じられなくなった。不貞を働かれた。DVをされた。などのように、夫婦関係に亀裂が生じて離婚に至るケースが近年では増加傾向にあり、今やシングルマザーも決して珍しくはなくなりました。夫婦問題を話し合おうにも、当事者同士の場合は感情的になって前向きな会話が成立しづらいことも多く、親に相談したり友人に相談したりしても、偏った立場からの助言になる場合が多いので客観的に二人の問題を捉えるのは難しいものがあります。その点、カウンセラーが夫婦関係の相談に携わる場合は、どちらの味方という事ではなく第三者の立場として対応させていただくので、問題の本質を見つけやすいというメリットがあります。また、問題の根底には過去に受けてきた心の傷などが影響している場合があるので、ご自身の内面もカウンセリングで丁寧に見ていきながらパートナーとの関係を改めて客観的に見ていくことが解決への鍵となり得ます。ご夫婦の問題で悩まれていましたら、ぜひご一読いただけたらと思います。あなたの心が癒されますように。

●ご夫婦関係のカウンセリングの進め方

 一言でご夫婦関係の問題と言ってもいろいろな状況が想定されます。関係がこじれかけてはいるが双方共に改善して結婚生活を継続していきたい。一方は関係を継続したいが他方は別れることも視野に入れている。一方はカウンセリングでの改善を行ってみたいが他方は必要性を感じていない、等々。その様な状況を踏まえた上で、両者同席してのカウンセリングがよいのか?それともある程度お一人でカウンセリングを受けていただいた後にお二人同席がよいのか?等をご相談の上決めていきます。初回カウンセリングにおいては同席されたとしても、その後しばらくの間はパートナーを通して生じる自分自身の問題と向き合った方が良い場合もあるので、その時はお一人ずつでのカウンセリングをお勧めすることもあります。初回カウンセリングにおいても同席されると、本音を話しづらかったり、感情的になってしまったりする場合もありますので、状況次第ではお一人ずつ受けられることをお勧めすることもありますが、いずれにしてもご本人達の意思が最優先されます。

●問題の本質を探りながら解決の道を図っていきます。

 実際のカウンセリングでは、その人の状況に応じてどのような心理療法を行っていくか、ご相談者様と相談しながら進めていきます。例えば、認知行動療法などを用いて、実際に感情がゆさぶられた場面などを思い出していただき、どのような状況の時にどのような思考が働いて辛くなったのか、その時にどのような行動を取って結果としてどうなったのか、などをカウンセラーと一緒に分析していきます。他の考え方や、行動の取り方はないか?もし、そのようにしていたらどのような気持ちになって、どのような結果を迎えたかなども想像して話し合っていきます。その上で、どうしてそのような考え方に至ったのかなども掘り下げて分析する事もあります。考え方にはその人が生まれ持った気質もありますが、両親との関係やそれまで生きてきた環境や体験も大きく影響しているからです。それぞれが自分で抱えている問題に気づき、それが相手との関係にどのように影響を与えている等、問題の本質を探り、実際の生活上でより良い関係を構築するための改善策を図っていきます

●夫婦関係はどちらか一方の問題ではなく、お互いの問題でもあります。

 どのような人間関係においても言える事ですが、人間関係は片方だけの問題ではありません。相互関係の問題です。どちらか一方が相手に併せたり、我慢したりする関係は持続しません。ましてや、ご夫婦のように家族ともなればなおさら言える事です。お互いが歩み寄るためには相手を理解することが必要です。理解していたから結婚した、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、他者を本当に理解するには共に過ごす長い年月が必要なこともあります。最近、巷で話題になっているカサンドラ症候群(パートナーがASDなど発達障害の傾向があり共感や理解をしてもらえないことによって生じる苦しみ)なども、良好な関係を築くにはパートナーの特性を理解し、パートナーの方も自分の特性に甘んじることなく相手を思いやる努力が必要になってきます。わかりやすくいうと、お互いを思いやる気持ちが大切ということになるでしょうか。

●大切なのはご本人達の幸せです。

 カウンセリングで、ご自身の問題と向き合い始めると自分でも気づかなかったことに直面することがあります。例えば、結婚した後にパートナーがアルコール依存症になったり、DVを行うようになったりして、自分の過去を振り返ってみたら親がやはりそのようなタイプの人であったとか。なぜ?と思われるかもしれませんがアダルトチルドレンの方のように機能不全家族の中で育つと、養護者と同じタイプの人を選んで大人になってからも子供の時と同じような苦労を抱えてしまうことはよく見られる事です。子供の頃から抱えた傷が癒えるようになると、どうしてこのような人を選んでしまったのか不思議に感じるかもしれません。このことからわかるように出会い自体にそもそも問題があったとすると、これから先を健康的で幸せな人生を過ごしていくために、今は苦しくても結果として別れた方が良い場合もあるかもしれません。もちろん、それらの問題を乗り越えてよりよい結婚関係を継続される場合もあります。また、お子さんの心配をされる方も多いと思いますが、お子さんの成育でなにより大切なのはご両親が幸せでいる事です。ご夫婦間の問題で悩まれましたら、お二人の関係や結婚に対する思い、ご自身の内面に隠された思いなどを振り返る意味においても、ぜひ一度ウェッピーカウンセリングルーム日野宛までお問合わせ・ご相談(無料)をいただきたく存じます。あなたの心が少しでも癒されることを願って。