アルコール依存症で苦しんでいる方へ。その奥底にはアダルトチルドレンやトラウマが潜んでいるかもしれません。カウンセリングで深く傷ついた心の問題を解決していきましょう。

アルコール依存症からの回復イメージ

皆様はアルコール依存症に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。精神が弱いから酒なんかに依存するのだ。本気でやめようとすればやめられるはずだ。そのようなイメージを持たれてはいませんか?アルコール依存症は精神と肉体、両方の病気です。飲酒への欲求の強さは、食欲や睡眠欲、排泄欲のように人間が生きるために必要な本能と同レベルの強さがあり、とても意志の力で我慢できるものではありません。症状が相当深刻な場合はまず、入院治療などでアルコールをいったん切る必要があります。しかし、一時期アルコールを切ったとしてもやがて再飲酒(スリップ)してしまう確率のとても高い病気です。理由として、アルコールに依存する前から深く根付いていた生きづらさ(アダルトチルドレントラウマなど)の存在が挙げられます。その生きづらさを抱えている限り、不安や恐れは常に付きまとい、やがては再飲酒という道をたどることになります。カウンセリングでその心の傷を丁寧に癒してあげることが酒のない幸福な人生を歩んでいくことにつながります。よろしかったら、ぜひご一読いただけましたら幸いです。

 

●アルコール依存症は精神と身体両方の病気です。

 

先ほども申し上げましたように、アルコール依存症は精神と身体のあきらかな病気です。意志の力をもって酒をやめることは出来ません。自分の力で酒をやめようとしたり、節酒しようとしたりして、何年も苦しみ続けながらさらに症状は進行していきます。症状が深刻な場合はカウンセリング以前に医療的な入院治療が必要になります。そして、一時止められたとしてもまた再飲酒(スリップ)する確率がとても多い病気です。そして死に至る病気でもあります。身体がアルコールにやられて病院で死ぬよりもどちらかというと精神が先に参って自殺で命を絶つ方が多いかもしれません。あるいは飲酒が原因の事故による死も大変多く見られます。とても深刻な疾患ではありますが、自助グループのAA(アルコホーリクス・アノニマス)の12ステッププログラムなど、アルコール依存症からの回復に効果が認められる対処法も存在することも確かです。しかし、例え断酒に成功してもアルコール依存症の疾患にかかる人の心の奥にはとても深い生きづらさが存在することも確かです。その生きづらさを抱えている限り、いつまた酒に手を出す(つかまる)とも限りません。再飲酒する率がとても高い事実がそれを現わしています。

 

●アルコール依存症の根っこにある傷ついた心。

 

 アルコール依存症は、2次障害であるともいえます。その根っこでもある1次障害には様々な生きづらさの障壁が隠されています。例えば、発達障害。例えば不安神経症。そして、アダルトチルドレントラウマ(複雑性PTSD。アダルトチルドレンやトラウマはある意味、神経症の領域に入っているとも言えます。アダルトチルドレンの由来は、アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリックスです。アルコール依存症の親の元で育ち、親の顔色を伺い健康的な子供時代を過ごせないまま大人になってしまった人々のことを指します。アルコール依存症の親の元で苦労して頑張って生き抜いてきたのに、自分もまたアルコールにつかまってしまうのは何ともやりきれない話ですが、これを負の連鎖と言って実際に大変多く見られるのが現実です。また、現在ではアルコール依存症の親だけではなく、機能不全家族の元で育った人々を指して称するようになりました。複雑性PTSDも長期に渡って緊張を強いられたことでトラウマ(深い心の傷)が生じている状態を指すので、アダルトチルドレンと重なる部分は大変多いと思われます。このような生きる上での苦しみから逃れるために、お酒に依存せずには生きてこられなかった人々も多いのではないでしょうか。アルコール依存症が2次障害と言われるゆえんです。

 

●深く傷ついた心を癒すためのカウンセリング。

 

 アルコール依存症の方の心には、深い恨みの念が刻まれていることが大変多く見られます。自分では気づいていない幼少期の親への恨み、そして生きづらさを理解してくれない社会への恨み、やがてアルコールがひどくなり自分から去っていった家族やパートナー、友人たちへの恨み、そして自分の人生に対する恨み。さらにその奥には悲しみや寂しさ、孤独への恐れなど様々な感情が複雑に織り込まれています。カウンセリングでは、人に話しても理解してもらえない苦しい話をカウンセリングの場で話して、傷ついた心の感情をほつれた糸を丁寧にほどくように癒していく作業を続けながら、自分のどのような考え方が酒を必要としてきたのかをカウンセラーと一緒に考えていきます。我慢して断酒を続けるのではなく、アルコールを必要としない新しい生き方を見つけていくのです。アルコールで苦しんでいる方、アルコールをやめたけれども相変わらず生きることが苦しく感じられている方、ぜひ一度当カウンセリングルームにお問合わせいただけたらと思います。お問合わせ・ご相談は無料となっていますので是非お気軽にご連絡いただけましたら幸いです。あなたの心が少しでも癒されますように。

 

●最後に

 

 「ウェッピーカウンセリングルーム日野」では、主に対人関係で苦しんでいる方たちのカウンセリングを行っています。カウンセラーの上原自身も、アダルトチルドレンで苦しみ、それを乗り越えてきた経験を持ちます。その経験を活かして同じような苦しみを抱えている方たちの気持ちに寄り添いながら、その方に適した心理療法を提供してまいります。ここに挙げた心理療法もカウンセリングを通して行う事でより適切な効果を得ることが出来ます。ご都合で対面カウンセリングが難しい方はオンライン・電話・メールでのカウンセリングも承っております。お一人で苦しまずに、まずはお気を楽に持ってご相談いただければと思います。お問合わせ・ご相談は無料です。ホームページ内にお問合わせ先を明記してありますで、是非とも皆様からのご連絡を心からお待ち申し上げます。