休むことへ罪悪感を覚えているあなたへ。 自分のために休むことは決して悪い事ではありません。

自分のための時間

仕事を休んだりしたら何をいわれるかわからない、ダメな奴と思われたらどうしよう、ミスのないようにやらなくては、等々。いつも不安や恐れの中で追い立てられるように行動してしまうあなた。自分のために休息を取ったり自分のやりたいことを行ったりすることは決して悪い事ではありません。そのためにはどうすればよいかを解説したいと思います。この記事が、あなたが生きやすくなるためのヒントに少しでもなれましたら幸いです。

 

●なぜ、休むことが出来ないのか?

 

アダルトチルドレンや複雑性PTSDなどのように、子供の時から安心できない環境の中で周囲の顔色を伺って過ごしたりすると、有給休暇などを取って遊びに出掛けるなど自分のことを優先することへの罪悪感や周囲から悪く思われるのではとの恐れが生じます。また、何かミスをするなどして、とがめられるのを極端に恐れることもあります。健全な自尊心が育ってないためにいつも周囲からの評価を損なう事への恐怖心が強いために休むことが出来ないのです。時には体調が悪くても無理して出勤をすることもあります。

 

●他者を喜ばせる必要はありません。

 

このような傾向を持っている人は他者の要求を満たして喜ばれることにより安心を得たいという欲求が隠されています。他人の責任まで引き受けてありがとうなどと言われると自分の欲求が満たされていい気分になります。それだけならいいのですが、逆に他者に不満そうな表情などが見て取れると不安になってなかには夜も眠れない人や何日もそのことが気になって仕方ないなどという方もいらっしゃいます。それに他者の要求を満たしてあげても、その人はそのことをそれほど気にかけてもいないし要求を満たしてくれるのが当たり前のように感じられてしまうと一回断っただけで不満に思われてしまいかねません。純粋に何かをしてあげたいと思う気持ちと、してあげないと悪いからとの気持ちとどちらの気持ちで行動しようとしているのか自分自身に問いかけてみましょう。

 

●自分のためにすることは決してわがままなことではありません。

 

例えば、食料が不足している環境で自分の食べ物を他者へ与え続けた結果自分の食べ物が無くなってしまって飢えることになった。でも、他者は自分には食べ物を与えてはくれない。我々は聖人ではありません。確かに他の人のために何かをすることや皆で分け合うことは良いことかもしれません。でもそれは、自分をおろそかにしてよいという事ではありません。しっかりと自分のケアをした上で他者に対して出来ることがあればしてあげる程度がバランス的にも良いのです。

 

●まずは、小さなことからでも自分のために時間を作りましょう。

 

自分のための時間を優先することに慣れていない人にいきなり、残業を断るとか旅行のために有給を連続して取得するなどはハードルが高いかもしれません。そこで、まずは身近なところから始めていきましょう。例えば以下に挙げることを実践してみたらいかがでしょうか。

・他者の要求を満たすのと同じような感覚で自分の要求を満たしてあげる。自分にやりたいことを尋ねてまずは一つ実行する。

・週に一回、食事を作るのではなくデリバリーか外食で好きなものを食べる。

・思い切って、仕事を一日休んでのんびりしたり、スパに行ったりとリフレッシュする。

・欲しかったけど我慢していたものを思い切って買ってみる。

 

●自分を大切にできると心に余裕が出来てきます。

 

 小さなことから自分の欲求を満たしてあげていくとやがて、自尊心が成長していきます。他者へ自分の要望を伝えたり意見を伝えたり、無理なことは断ったりと少しずつハードルを上げて行ってみてください。そうすると段々生きることが楽に感じられるようになって、心にも余裕が芽生えてきます。その結果、他者に対しても寛容な気持ちが芽生えてきます。他者に対する恐れも小さくなっていきます。まずは、身近なことから自分のためにできることをやっていきましょう。この記事が少しでもあなたの心の癒しのヒントになれましたら幸いです。

 

●最後に

 

ウェッピーカウンセリングルーム日野」では、主に対人関係で苦しんでいる方たちのカウンセリングを行っています。カウンセラーの上原自身も、アダルトチルドレンで苦しみ、それを乗り越えた経験を持ちます。その経験を活かして同じような苦しみを抱えている方たちの気持ちに寄り添いながら、その方に適した心理療法を提供してまいります。ここに挙げた療法もカウンセリングを通して行う事でより効果的に身につけることが出来ます。お一人で苦しまずに、まずは気を楽に持ってご相談いただければと思います。お問合わせ・ご相談は無料です。ホームページ内にお問合わせ先を明記してありますで、皆様からのご連絡をお待ち申し上げます。