パートナーや友人との人間関係の問題とカウンセリング

 バウンダリー(境界)という言葉を聞いたことがありますか?

 専門用語でなかなか馴染みが無いかもしれません。メンタルヘルスにおけるバウンダリーとは自分と他人とを区別する境界線を指して言います。

 このバウンダリーが曖昧だと、相手の領域に入り込んでつい口をはさみすぎたり、また過度に甘えて要求しすぎたりすることがあります。よく支配と依存の関係と言われます。

 バウンダリーの問題は、パートナーや友人関係以外にもあらゆる人間関係に影響を及ぼしますが特に恋人関係や深い友人関係において生じやすくなります。

 「あなたのことをこんなに思っている」のに、とか「あなたのことを心配して言っているのに、なんでわからないの?」とか、「いつもこんなにしてあげてるのに、あなたは何もしてくれない、いつも私ばかり」とか。

 これらは、親子における共依存関係(相手に頼らせたり支配することによって心の安定を見出す)に通じるものがあります。

この関係になると、親子であれば縁がきれなくても、恋人や友人であれば相手が健康的な考えであればあるほど長くは続かず破綻してしまいます。相手も同様な思考であれば関係性は続くかもしれませんがそれは決して健康的なものではなく、破綻時には取り返しがつかないような状態にまで追いつめられることも。

 カウンセリングでは、認知行動療法や弁証法的行動療法などで相手との適切な距離を測り、交流分析で適切な対応の仕方などを見ていきます。また、相手の問題と自分の問題を切り分ける考え方なども学びます。また、バウンダリーの問題は、親との生育関係が大きく影響していることが考えられますので、その部分も過去の体験や経験を書き出したり話すことによって新たな気づきを促していきます。

 適切なバウンダリーを構築するのは、健康的な人間関係を構築するのにとても大切であり、カウンセリングでもそこを重視してよりよい人間関係の構築を目指していきます。

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