フォーカシング療法

 心理療法は「気づき」の療法とも言えます。今までの自分の考えに代わる考えはないか?相手の立場から見たらどう映るか?中立的な立場では?自分の何が人間関係を苦しくしているのか?その原因はどこからきているのか?等々、お一人で考えていても気づけなかったことを自ら気づいていけるようにカウンセラーはサポートしていきます。

 しかし、見つかったと思う答えが本当のところでは違和感があったり、理屈ではわかっていても受け容れることが出来なかったりすることも往々にしてあります。また、いくら考えても答えが見つからない場合もあります。そのような時に有効なのが、フォーカシング療法です。

 フォーカシング療法は、一言で言うなら頭で考えようとせずに自分の身体の感覚に尋ねていく心理療法です。苦しい出来事などがあれば、頭で解決方法を探すのではなく、その時の事を思い出してどこか体に違和感がないかなどに意識を向けて、もしその部分が見つかったら、ただその感覚に寄り添うように耳を傾けます。そこから自然に浮かび上がった言葉を噛み締めるように感じます。頭で考えても気づけなかった自分の本当の気持ちが見えてきます。その気づきが、問題の本質へとつながり、そして解決へとつながっていきます。

 カウンセラーは、クライアント(相談者)が、自分の身体の感覚に意識を向け、無理なくご自分の声を感じられるように声掛けをしてサポートしていきます。フォーカシングに関して、その他カウンセリングのご相談やご質問などございましたら、ぜひお気軽にお問合わせください。

 

●ブログ記事も併せてご参照ください。

認知行動療法だけでは、なかなか苦しさが取れない方へ。フォーカシングという心理療法をご紹介します。