スキーマ療法

 

 スキーマ療法の「スキーマ」とは、養育者から虐待や、威圧的・否定的・拒否的な態度や言動、あるいは過度の過干渉や過保護など不適切な生育環境の中で生き抜くために身につけた「中核的な信念」のようなものを指します。このスキーマの例を少し挙げると、「大切な人との関係は決して続かない、いつか私から去っていく」、「人は私を責める存在だ」、「人からの愛情や安心を感じることが出来ない」、など良好な人間関係を妨げるものが多数存在します。このようなスキーマを早期不適応スキーマと呼んで、幼少期には形成されてしまいます。

 このスキーマの苦しみに対処するために、モードと呼ばれる適応行動が生じます。人に媚びたり、人との関りを避けたり、あるいは人を攻撃したりする現象が見られることもあります。ここに挙げたことはあくまでほんの一部分に過ぎません。そしてこれらは無意識の領域に近い部分で自動的に発動されるので、理性の力でコントールしようとしても、難しいものがあります。

 スキーマ療法では、この無意識の領域に近い感情へのアプローチを試みていきます。ある意味、触れたくない心の傷に直接触れるような感覚が生じて苦しくなることもあります。カウンセリングでは、丁寧に時間をかけてアプローチしていく事でその痛みを緩和しながら癒しへと向けていきます。そして苦しみの感情からの解放を目指します。認知行動療法などと並行して行う事で効果も高まります。

 理屈では自分の生きづらさの原因がわかっていても、なかなか苦しさが取れない、変わることが出来ないと感じられている方、スキーマ療法に興味を抱かれた方は是非お気軽にお問合わせ・ご相談ください。