不安症の方へ。あるがままを受け容れ、負の感情からも学ぶカウンセリング療法。

負の感情から学ぶイメージ

一言で不安症と言っても、不安症には様々な症状のものがあります。対人不安、経済不安、潔癖症、強迫神経症、未来に対する恐れ、閉所恐怖、広場恐怖、パニック障害など、数え上げればきりがありません。具体的な不安の対象が無くても、いつも漠然とした不安感に包まれているという方もいます。特にアダルトチルドレン複雑性PTSD(トラウマ)を抱えた方などのように幼少期から子供時代にかけて長期に渡って心に傷を受けてきた方は、人間に対しての嫌悪感が深く心に刻み込まれて社会生活そのものが不安の対象となってしまう場合があります。生きること自体が不安そのものなのです。不安に対しては、再決断療法などを用いて心の奥深くに丁寧に時間をかけて働きかけてくことが必要になってきますが、不安や嫌悪感など自分を苦しめている感情からも学ぶことが出来ます。そのように意識することで感情そのものが和らいできます。負の感情が強く、苦しまれている方へ。よろしかったらぜひご一読いただき、お問合わせなどいただけましたら幸いです。

 

●マインドフルな状態。

 

マインドフルネスという言葉をお聞きになった方も多いのではないでしょうか。古くから存在する瞑想法の一つでありますが、現在では心理療法の分野ではとても重要視されるようになってきました。マインドフルネスのマインドフルは、「ありのままを受容する」という意味を指します。対人関係においては、相手も自分もその出来事も良いか悪いかなどの価値判断をせずにありのままを丸ごと受け止めるということです。これが出来れば怒りも恐れも嫌悪感も起きません。しかし、それが完璧にできる人間は世の中に1人もいません。それでは人間ではなくなってそれこそ機械になってしまいます。しかし、負の感情に囚われて苦しんでいる方は少しでも、その状態(マインドフルな状態)に近づくことが楽に生きるために必要なのです。カウンセリングでもマインドフルネス療法を通してマインドフルネスのワークを行います。

 

●マインドフルな状態を妨害する5つの感情とそこからの学び。

 

そのマインドフルな状態を作ろうとしても、それに抵抗しようとするものが人々の中に存在します。いわゆる、欲望・嫌悪・眠気・焦燥感・疑惑と呼ばれるものです。これらはマインドフルな状態を作り出すにあたっての障害物のように感じられます。しかし、これらを進んで認識し、観察してこれらのものから学ぼうとすれば、成長のための師となり得るのです。

それでは以下にこれらがどのようなものであるか?そしてこれらから何を学ぶか?を見ていきましょう。

 

●欲望

自分が求めている理想と違う現実に対する不満。完璧な自分への願望。嫉妬、不満、恐れなどの感情。欲望からは、望むものを手に入れたとしてもさらにもっと欲しくなり、きりのない欲求に苦しむことを理解して、自分に与えられているものに満足し、感謝することが心の安定につながることを学びます。

 

●嫌悪

嫌悪とは、そこにいる人、状況に対しての怒り、妬み、蔑み、不満など悪意を伴う感情です。まさしく、相手や物事を自分の価値観で判断している状況です。嫌悪から学ぶことは難しいかもしれませんが、そこにこそあなたを苦しめている心の本質が潜んでいることが多いのです。なぜ、その人に対してこれほどの怒りを覚えるのか?自分の何が傷ついたからなのか?許すために自分に必要なものは何か?などを学ぶことが出来ます。

 

●眠気

眠気とは、眠さ、だるさ、重い感覚などを指します。眠気の原因は身体的な疲労などもありますが、メンタルが影響していることも十分に考えられます。不安や恐れに対する抵抗から生じることもあります。眠気からは、自分の今の心身の状態を学ぶことが出来ます。

 

●焦燥感

焦燥感は不安や恐れから、落ち着きなく思考がまとまらず焦っている状態を指します。自分でも理由がわからず焦燥感に囚われる場合もあります。それはきわめて不快な感情です。焦燥感からはマインドフルネス療法などを活用し、自分にとって健全な状態を学び取ることが出来ます。

 

●疑惑

疑惑は不安と連動しています。言うとおりにしたところで上手くいかないのではないか?騙されているのではないか?本当にそれでよいのか?相手や起きていることに対して抵抗する感情が疑惑の陰に潜んでします。疑惑からもマインドフルネス療法を活用して、ありのままを合理的に判断することを学ぶことが出来ます。そのためには他の人々の意見に耳を傾けることも必要です。

 

●負の感情を、成長のための「師」と捉えなおしましょう。

 

 マインドフルな状態(心が安定した状態)を妨げるこれらの感情が生じていることを自覚したら、それらから逃れようとするのではなく自分が成長するための心の「師」と捉えることが出来ればそれらは負の感情ではなくなるのです。

 

 当カウンセリングルームでは、これらの感情に対してマインドフルネス療法におけるワークや、カウンセラーとの対話を通して自分の奥底に潜んでいる、癒えていない心の傷のケアを行っていきます。また、カウンセラー自身もアダルトチルドレンとして、これら負の感情に苦しみ乗り越えてきた経験を持ち、苦しんでいる方の気持ちに寄り添ったカウンセリングを心がけています。負の感情に囚われて生きづらさを少しでも感じている方は、お問合わせ・ご相談は無料ですので、ぜひお気軽に「ウェッピーカウンセリングルーム日野」にご連絡ください。あなたの心が少しでも癒されることを願って。あなたからのご連絡を心からお待ち申し上げます。