子どもが言う事を聞いてくれずについ声を荒げてしまい、そんな自分も嫌になる。子どもとの人間関係で悩まれている方へ、「自分の考えや感情をありのままに受け止めるマインドフルネス療法」をご紹介します。

 例えば、子どもがゲームばかりやって全く勉強しようとしない。いくら言い聞かせても徒労に負える。ついイライラして声を荒げてしまう。そして、そんな自分も嫌になってしまう。夫に言ってもあまり相手にしてもらえない。学校に相談しても家でのことにまで口をはさめないと、突き放される。私ばかりが子供の事を想ってシャカリキになって疲れ果ててしまう。などの経験をされている方も多いのではないでしょうか。「あなたのことを思って言っているのにちっともわかってくれない、私だってこんなこと言いたくないのに」と自己憐憫にかられてはいませんか?人間だからいろいろな感情が生じます。特に身内には。ここでは自分の考えや感情を否定するのではなく、ありのままの自分を受け容れるマインドフルネス療法をご紹介します。受け容れることで、お子さんとの関係もだいぶ楽になるのではないでしょうか。よろしかったらぜひご一読ください。

 

●大切なのは未来ではなく、今です。

 

子どもの幸せや将来を思う気持ちは親としては当然の事ともいえます。しかし、それが強すぎて親子共にストレスになったり自分自身を追い込むことになったりしては本末転倒です。本当に大切なのは将来のための「今」、ではなく今のための「今」、なのです。将来幸せになるために、ではなく今の幸せが大切なのです。他人事だからそのようなことが言えるのだ!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今が幸せでないとその傷が一生に影響してしまうことになりかねないのです。

 

●自分を子供に投影していませんか?

 

 自分が子供の頃に親から厳しくしつけられた、学歴が無くて社会に出てから馬鹿にされてきた、などの思いがあるとその補償を子供に求める事があります。親からされて辛かったことを子供にもしてしまったり、自分がかなえられなかった学歴への思い(劣等意識)を子供で満たそうとしたり、自分と子供を同一視してしまう事があります。それを投影と呼びます。親としては良かれと思っての事なのですが、投影するという事は子供の人権を認めていないことと同様です。厳しい声に聞こえるかもしれませんが、子供の事を思っているようで実は自分の満たされなかった欲求を子供で満たそうとしているのです。しかし、子供には子供の人格があり親の要求に対して抵抗しようとします。そして思い通りにならないことに怒りを覚えて子供にぶつけてしまうのです。その怒りは自分にも跳ね返ってきて自らも傷つけることになります。子どもの時に親からの愛を受けることが出来なかったり、自分の気持ちを抑圧しないと生きてこられなかったアダルトチルドレンの方などに見受けられる傾向があります。

 

●客観視することが大切です。

 

ここまで話したことは、お子さんとの関係が苦しい方全員に当てはまるわけではなく、その苦しみの根底にはこのようなことが潜んでいる可能性があるということを知っていただきたくて述べてきました。ご自身にもそのような傾向のあるなしを判断するきっかけになればと思います。それらも含めて自分を客観視することが大切になってきます。「私は今、ゲームばかりしている子供に怒りを感じている。あなたのために言っているのになぜわからないのと思っている。怒ってしまった自分を嫌に感じる。子供に自分を投影しているのかもと感じている」というように。もう一人の私をイメージして、その「私」から自分の感情や思考をありのままに見つめてみましょう。否定も肯定もする必要はありません。価値判断をせずに、ただ見つめて感じます。それがマインドフルネスということなのです。自分の子供に対する感情や思考を客観視できるようになると、子供への対応にも変化が起きてくるでしょう。人間関係は一方通行ではなくお互いが合っての事なので親が変わってくると子供にも変化が起きてきます。

 

●マインドフルネスは継続して行い習慣化することが大切です。

 

 マインドフルネスは最初からうまくできるものでもありません。カウンセリングを通してまずは経験してからご自身で継続して行うことをお勧めします。また、マインドフルネス療法は近年、心理療法において大変効果のある療法として認められ用いられるようになりました。もちろん、マインドフルネスだけで解決するものでもなく、アダルトチルドレン複雑性PTSD(トラウマ)を抱えた方などはマインドフルネスと並行して自分の傷ついた心を丁寧に癒していく心理療法が必要となってきます。当カウンセリングルームでは、相談者様の気持ちに寄り添い、心理療法に関しても丁寧にご説明して納得していただいた上でカウンセリングを提供してまいります。お問合わせ・ご相談は無料ですのでまずはお気軽に「今こんなことでちょっと悩んでいます」というような感じでご連絡いただけたらと思います。あなたの心が癒されますように。

 

●最後に

 

ウェッピーカウンセリングルーム日野」では、主に対人関係で苦しんでいる方たちのカウンセリングを行っています。カウンセラーの上原自身も、アダルトチルドレンで苦しみ、それを乗り越えてきた経験を持ちます。その経験を活かして同じような苦しみを抱えている方たちの気持ちに寄り添いながら、その方に適した心理療法を提供してまいります。ここに挙げた心理療法もカウンセリングを通して行う事でより適切な効果を得ることが出来ます。ご都合で対面カウンセリングが難しい方はオンライン・電話・メールでのカウンセリングも承っております。お一人で苦しまずに、まずはお気を楽に持ってご相談いただければと思います。お問合わせ・ご相談は無料です。ホームページ内にお問合わせ先を明記してありますで、是非とも皆様からのご連絡をお待ち申し上げます。