発達障害等の特性により人間関係がうまくいかずに悩んでいる方へ向けたカウンセリング。認知行動療法で人間関係スキルを学ぼう。

発達障害 認知行動療法
発達障害 認知行動療法

 ASD(自閉スペクトラム症候群)のような発達障害をお持ちの方は、その特性により人間関係において生きづらさを抱えている人が多く見られます。日本ではスタンダードになっているいわゆる空気を読むとか気持ちを察するということが苦手なのです(欧米では逆に意志をはっきり伝えられないと何を考えているかわからない、変わった人ということになるのですが)。発達障害という診断を受けて、障碍者雇用で勤めている方などはまだ会社側の配慮もありますが、発達障害の傾向、いわゆるグレーゾーンの方たちなどは周囲の理解を得られずにまさにその苦しみにぶつかっている事でしょう。カウンセリングは医療ではないので発達障害の検査や診断を下すことはできませんが、発達障害の特性に対して有効な心理療法を提供できます。いわゆる認知行動療法です。具体的に生活や仕事で困ったことやトラブルになったことをカウンセラーと一緒に確認、分析、そしてロールプレイを行う事でより良い対処行動や考え方を身につけていきます。よろしかったらぜひご一読ください。

 

●認知行動療法とは、どのような心理療法なのでしょう。

 

 私たちは常に何かを判断して行動しています。人間関係においても同様です。例えば職場で先輩に教えられたとおりに仕事をしていたら、他の人から違いますよと言われたとします。その時に「〇〇さんからはこう言われました」とすぐに返したらどうでしょう。相手によっては、教えてあげたのに否定されたと感じて角が立つこともあり得ます。しかし、発達障害の傾向がある人は決して悪気があるわけではなく、教えてもらったことと違う事を言われると混乱してしまい事実をそのまま伝えているだけなのです。本来、業務はみんな同じ方法で遂行するべきなのですが、それが浸透していない職場も多いのが現実です。

 認知行動療法では、そのようにご本人が実際に生活の場で体験して困ったことのある事例を挙げていただいて、より人間関係を良好にするための新たな対処行動をカウンセラーと一緒に見つけ出していきます。そして新たな対処行動をカウンセラーとロールプレイをして実際の現場でも行えるようなトレーニングも行う事も出来ます。

 

●認知行動療法では、思考の偏りなども修正していくことが出来ます。

 

 例えば、発達障害の特性によって人間関係が上手に築けずに対人不信や自己肯定感が低かったりすると間違いを指摘されると「責められた」などと捉えて人間関係に溝が出来てしまう人もいます。認知行動療法では、その思考のゆがみというか偏り(ご本人にとっては発達障害を抱えながら頑張って生きてきたがゆえに身についた思考)もカウンセラーと一緒に点検していきます。その思考の裏には幼少期のトラウマによって生じた信念(スキーマ)などが隠されているのですがその部分の心理的な治療は時間をかけてより丁寧に見ていく必要があります。

 

●認知行動療法で思考や行動が変わると、人に対する感情にも変化が出てきます。

 

 対人不信が減少したり、自己肯定感が上がったりすると他人や自分に対するネガティブな感情が減少します。そうなると、対人関係も良好になりストレスが減少して生きることそのものが楽に、そして楽しく感じられるようになっていきます。

 発達障害の生きづらさを感じている方、診断は受けていなくてもご自身に思い当たる節があったり、認知行動療法に関心を持たれたりした方、まずは一度お気軽にお問い合わせいただけたらと思います。あなたの心が少しでも軽くなりますように。

 

●最後に

 

 

ウェッピーカウンセリングルーム日野」では、主に対人関係で苦しんでいる方たちのカウンセリングを行っています。カウンセラーの上原自身も、アダルトチルドレンで苦しみ、それを乗り越えてきた経験を持ちます。その経験を活かして同じような苦しみを抱えている方たちの気持ちに寄り添いながら、その方に適した心理療法を提供してまいります。ここに挙げた心理療法もカウンセリングを通して行う事でより適切な効果を得ることが出来ます。遠方等、ご都合で対面カウンセリングが難しい方はオンライン・電話・メールでのカウンセリングも承っております。お一人で苦しまずに、まずはお気を楽に持ってご相談いただければと思います。お問合わせ・ご相談は無料です。ホームページ内にお問合わせ先を明記してありますで、是非とも皆様からのご連絡をお待ち申し上げます。