いつも他人の事が気になって、目の前の事に集中できない方へ向けたカウンセリング療法。「自分の身体の感覚を意識するマインドフルネス」で今この瞬間に集中する練習をしてみよう。

身体の感覚に集中するマインドフルネスのイラスト

 何か物事に取り組んでいても、周囲にいる人やその場にいない人など誰かのことを考えていて集中できない事はありませんか?これではいけない、集中しなくてはと余計な考えを取り払おうとすればするほど気になってしまうのでは。そのように人間の頭の中は出来ているのです。しかし、幼少期に長期に渡って心理的な虐待やいじめなどを体験して心に深い傷を負ったアダルトチルドレン複雑性PTSD(トラウマ)の方や、自閉症スペクトラム症(発達障害)の方などは、気になる度合いがとても強く、仕事や日常生活で支障をきたすようになり、周囲に責められたり、自分を責めたりしてメンタルを病んでしまう事にもなりかねません。マインドフルネス療法は、今この瞬間に意識を向ける心理療法で、そのような生きづらさを緩和するのにとても役立つ心理療法です。その中の一つ、「光の帯」と言われている自分の身体感覚に意識を向けるマインドフルネス療法をご紹介します。過去のブログでもご紹介したことがありますが、あらためてご紹介したいと思います。心を落ち着ける効果もありますので、よろしかったぜひご一読ください。

 

●頭の上に浮かんでいる「光の帯」をイメージしてみましょう。

 

まず、静かな場所でリラックスした状態で椅子に腰かけ、目を閉じます。何度かゆっくり深呼吸してみましょう。心が落ち着いたら頭の上に白い光の輪が帯状に浮かんでいるのをイメージしてください。

 

●光の帯が身体を包むようにゆっくり降りてくるのをイメージします。

 

 光の帯がゆっくりと降りてきます。帯が体に差し掛かったらその部分の身体の感覚に意識を向けます。まず、頭頂部の感覚を意識しみましょう。皮膚の感覚はいかがですか?少しむずがゆさなど感じませんか?頭の周囲の感覚はどうでしょう。締め付け感などありませんか?目、鼻、耳、唇の感覚などいかがでしょう?首や肩にコリはありませんか?背中のハリなどはいかがでしょう。上腕、肘、手首、手の先の感覚、胸の感じ、脇の感じ、お腹の感覚、腰、お尻、太もも、膝、ふくらはぎ、足首、足先へと光の帯が下がってくると共にその部分の感覚に意識を向けていきましょう。呼吸でお腹がへこんだり膨らんだり、内臓の感覚や筋肉の緊張感なども意識して感じていきましょう。椅子に体重を預けている背中やお尻、足の裏の感覚なども意識してみましょう。

光の帯が下まで移動して消えたら、ゆっくり呼吸をして自分のタイミングで目を開けて今いる場所へと意識を戻します。

 

●マインドフルネスを継続して行う事で、今この瞬間に意識を向けることが容易になってきます。

 

体操やトレーニングなども、少しずつでも日々継続していくことが効果を持続していく意味においても大切です。また、継続することで習慣になっていきます。身体の感覚に意識を向けることを習慣化することで、誰かの事が気になっている自分に気づいたら、自分の身体の感覚に意識を向けることが出来るようになってきます。気が付いたら余計な思考が減っていたということに気づくでしょう。また、メンタルを整える効果もあります。

 

●まずは、カウンセリングにおいて体験してみてください。

 

  カウンセリングの場においてカウンセラーの声掛けにおいてマインドフルネス療法を受けてみた後に、ご自宅など安心できる場でご自身で継続して行う事をおすすめいたします。

 マインドフルネス療法は現代の心理療法において効果が認められ、あらゆる心理療法のベースともなり得る存在です。ウェッピーカウンセリングルーム日野のホームページ内のブログ「様々な心理カウンセリングのご紹介」欄にて多様なマインドフルネス療法をご紹介しておりますので、ぜひご覧いただけたらと思います。あなたの心が癒されますように。

 

●最後に

 

ウェッピーカウンセリングルーム日野」では、主に対人関係で苦しんでいる方たちのカウンセリングを行っています。カウンセラーの上原自身も、アダルトチルドレンで苦しみ、それを乗り越えてきた経験を持ちます。その経験を活かして同じような苦しみを抱えている方たちの気持ちに寄り添いながら、その方に適した心理療法を提供してまいります。ここに挙げた心理療法もカウンセリングを通して行う事でより適切な効果を得ることが出来ます。お一人で苦しまずに、まずはお気を楽に持ってご相談いただければと思います。お問合わせ・ご相談は無料です。ホームページ内にお問合わせ先を明記してありますで、皆様からのご連絡をお待ち申し上げます。