集中できない自分を責めずに、音や声を意識する。
いつも、次から次へいろいろな考えが頭をよぎって物事がうまく進められないというような方はいらっしゃいませんか。それはあなたの脳の回路の特性かもしれません。特に、幼少期に両親や学校など生活の場において虐待やいじめなどの緊張を強いられる環境で生育してきた人に多く見受けられます。他にも自閉症スペクトラム(発達障害)の方の特性の一つでもあります。虐待やいじめなどの複雑性PTSDと、発達障害との関係性等も近年言われ始めています。それを特性と捉えてそのまま過ごすのがよいのか、少しでも今この場に集中できるようにチャレンジするのがよいのかは個人の判断にゆだねるところです。ただ、もし今よりももう少し頭をすっきりして生きていきたいという方がいらっしゃいましたら、試してみてください。この記事が、あなたが生きやすくなるためのヒントに少しでもなれましたら幸いです。
●なぜ、いつも頭の中が忙しいのか?
一つの理由として考えられるのがアダルトチルドレンや複雑性PTSDのように、緊張を強いられた環境で長い間生活をすると、常に自分を守るために先のことも含めていろいろ考えていなければなりません。すると頭が休まることなく過覚醒した状態になります。それが脳にとってはスタンダードな状態になってしまうのです。頭の回転が速いと捉えることもできるのですが他の人とのペースにギャップが生じて人間関係に問題が生じることもあります。もちろん生活や職場で支障をきたすことも。脳の疲労も大きいでしょう。
●今に耳を傾けるマインドフルネスが有効です。
今、この場に意識を向けるための練習として音に注目してみましょう。そのためのマインドフルネスをご紹介します。
まず、楽な姿勢で椅子に腰かけて、テレビや音楽などの音は切りましょう。静かに目を閉じて呼吸を意識します。呼吸が落ち着いたら今度は音に意識を向けましょう。部屋の中、部屋の外の音、時計の音は聞こえませんか?クーラーや冷蔵庫の音は?外を人が通る音や自動車の音、鳥の鳴き声。そして自分の身体から発する音にも注意してみましょう。息を吸う音や吐く音、心臓の鼓動。自分の身体も音を発しているのです。
●誰かと会話している時は相手の話、声に意識を集中しましょう。
誰かと会話していても、全く違うことが頭をよぎることがあるかもしれません。そのような時でも極力相手の話に注意を向けましょう。気が反れそうになったら相手の表情や衣服などに関心を向けてみましょう。
最初は難しくても、続けていくうちに効果は表れてきます。肝心なのは意識すること。あなたの心の中が少しでもシンプルになって心が楽に感じることができましたら幸いです。よかったら試してみてくださいね。あなたの心が癒されますように。
●最後に
「ウェッピーカウンセリングルーム日野」では、主に対人関係で苦しんでいる方たちのカウンセリングを行っています。カウンセラーの上原自身も、アダルトチルドレンで苦しみ、それを乗り越えた経験を持ちます。その経験を活かして同じような苦しみを抱えている方たちの気持ちに寄り添いながら、その方に適した心理療法を提供してまいります。ここに挙げた療法もカウンセリングを通して行う事でより効果的に身につけることが出来ます。お一人で苦しまずに、まずは気を楽に持ってご相談いただければと思います。お問合わせ・ご相談は無料です。ホームページ内にお問合わせ先を明記してありますで、皆様からのご連絡をお待ち申し上げます。
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