怒りや恨み、不安、悲しみ、感情に囚われて苦しい時―辛い感情から注意をそらす工夫をしましょう。

感情から注意をそらす

■怒りや恨み、不安、悲しみなど苦痛を伴う負の感情から注意をそらしましょう。

まずは、衝動的な行為をしてしまいそうになる感情から注意をそらす方法をいくつかご説明します。下記に挙げる方法は一例ですのでより自分に効果的な方法がありましたら、ぜひ実行してみてください。

●自分を傷つけたくなった時に注意をそらす方法。

・氷を手に握りしめて、氷でしびれた手に意識を持っていく。

・自分を傷つける代わりに自分を絵に描いて傷つけてみる。かわいそうに思えて泣きたくなったらかまわずに思い切り泣く。

・枕に顔をうずめて泣きわめく。

●楽しい事をして注意をそらす。

・電話で友人と話す。

・公園とか気持ちの良いところを散歩する。

・ペットと触れ合う。

・好きな楽器を弾いたり、気分が明るくなる曲を聴いたりする。

・好きなものを食べる。

・お好みのアロマを焚いて瞑想をしてみる。

・昼寝をする。

●他の人のことを考えて、自分のことから注意をそらす。

例えば、独り暮らしの親に電話をして最近の様子を尋ねたり、大切な人のことを考えたり、自分にできそうなボランティア活動はないか考えたりしてみましょう。

●思考から注意をそらす。

考えが頭の中をぐるぐるして負の考えが手放せないときなどは、お手軽に読めそうな癒し効果のある文集や詩集などを読んでみるのもよいでしょう。

●その場から離れる。

たとえば、電車の中で自分が不快に感じるような人と出くわした場合は、車両を映ってその人を視界から消しましょう。自分が移動することで負けたなどとこだわって自分を不快にする場に居続けることの方がよほど非建設的です。

●作業や雑用をして注意をそらす。

掃除や不必要なものの整理、買い物など身体を動かすことに没頭することで嫌な感情から注意をそらすのも試みてください。

●マインドフルネスを行い、呼吸など自分の身体に意識を集中してみましょう。

マインドフルネスは、何かをしている時でも呼吸に集中してみたり呼吸を数えてみたりするなど場所を選ばずどこでもできます。

 

■注意をそらすことが出来たら、次にリラックスしてみましょう。

嫌な感情からの心のダメージを癒すために、リラックスする工夫をしてみましょう。注意をそらす行為とリラックスする行為はつながっている場合が多いです。好きな曲を聴いて癒されたり、お散歩に行って日差しを浴びたり森林浴をしたり鳥のさえずる声を聴いたり。もちろんペットや好きなもの、好きな人との触れ合いも癒しの効果としては抜群です。あなたは、大切なことや好きなこと、大切な人などが周囲に存在していることに気づくでしょう。嫌なことを考えているのが馬鹿らしくなるかもしれません。

 

■注意をそらしたり、リラックスしたりするためのリストを作っておく。

感情に囚われていると、なかなかその感情の囚われから注意をそらすための行動に移せないかもしれません。そこでなれないうちは、そのための行動のリストをメモ書き程度でもよいから作っておいていつでも見ることが出来るようにすると良いでしょう。人間は頭で考えるよりも視覚化した方が認識しやすく作られています。

 

 

最後にこの記事が、感情からくる衝動的行為に苦しんでいる方、もしくは感情から抜け出せずに苦しんでいる方々への少しでもお役に立てたら幸いです。よろしかったら試してみてくださいね。