学校での人間関係の問題とカウンセリング

 学校という場においても職場と同じか職場以上に同調圧力(皆と同じであるべき)が生じることが考えられます。これは日本の文化や国民性によるものとも言えます。また、スケープゴートという言葉を聞いたことはありますでしょうか?これは集団における不満やストレスをその対象に向けるのではなく、攻撃しやすい人に向けて不満のはけ口にすることを指します。そして、そのはけ口になっている人がいなくなると(学校では不登校や転校、会社においては退職)、新たなるはけ口の対象を求めます。

 格差社会が取りざたされている昨今で、その影響は子供や学生たちにも大きな影響を及ぼして子供たちにも見えないストレスが覆いかぶさり、それが集団の不満やストレスにもつながっていることも考えられます。

 学校での人間関係の問題は、学校という集団そのものにアプローチすることも必要ですが、カウンセリングでは自分で自分を認められるように自尊感情が育つような働き掛けが大切になってきます。絵を描くことが好きであれば、芸術療法を用いてご自身の気持ちを探ったり、ソリューションフォーカストアプローチを用いて、自分の強みやもともと持っている力を感じたり発見することで自信が得られ、やがては周囲との関係性が楽になっていく(良くなっていく)ことが期待されます。

 その上で、年齢やご本人の性格にもよりますが、認知行動療法や弁証法的行動療法などを通して対人スキルもカウンセリングを通して学んでいくことが出来ます。

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●ブログ記事も併せてご参照ください。

※モラハラを行う人、モラハラを受ける人。その苦しみに対するカウンセリング。